定期的にうつ病チェックを行い病気を未然に防ごう

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うつの原因を知ろう

看護師

うつ病の原因は一体何なのでしょうか。原因を考えることは予防につながります。うつ病の原因をチェックして病気を未然に防ぎましょう。
うつ病の発症と有力な関係があるといわれているのが遺伝的な要因です。研究結果では親や兄弟などの近い家族にうつの人がいた場合、その人も発症する確率も上がるといわれています。しかし、家族がうつ病であれば必ず発症するというわけではないのです。遺伝的な要因はかなり強いと考えられていますが、他にもいろいろな原因があります。ただ、家族にうつ病の人がいた場合は自分がうつになりやすい体質であることは自覚しておきましょう。では、うつの他の要因に関しても順番にチェックしていきたいと思います。
一番よくいわれているのが、ストレスが関係するということです。ストレスが原因だということは、うつに関しての知識があまりない人でもご存じなのではないでしょうか。自分はストレスに弱いかもと思ったら、ストレスチェックなどを定期的に行った方が良いかもしれません。ストレスに関しては、周りからは見えにくいので注意が必要です。うつの発症を下げる社会を作るには、周りの人が最近元気が無い、などということも見てあげることが必要といえるでしょう。また、ストレスの種類に関しても実にいろいろなものがあります。職場と家庭でそれぞれ別々にみていきましょう。
最も多いのが職場でのストレスです。職場でうつ病になる人は年々増え続けているといわれており、企業も定期的なストレスチェックなどを行うようになってきました。しかし、ストレスチェックも完全に機能するわけではないので、やはりそれぞれがお互いに気をつけて見てあげることが大事といえるでしょう。職場で多いのが、仕事が多すぎることによるプレッシャーや責任感、または、同僚や上司と上手くいっていないというものです。こういった問題は自分一人で解決できる問題ではないので、家族や専門機関に早めに相談することが大事です。職場に関しては仕事や人間関係が上手くいかないということもストレスになりますが、昇進などのはたから見れば喜ばしい状況でもうつ病の発症を助長してしまう可能性があるといえます。本人が気づかないうちにプレッシャーを感じてしまうからです。また、転勤など急な環境の変化でもうつ病になってしまうことがあります。特に男性は環境の変化に弱いので、転勤や異動の際は自分自身を気をつけてチェックしてあげることが大事です。次に多いのが、家庭でのストレスです。一緒に住んでいる家族との関係が上手くいっていない場合、その人にかかるストレスはかなり大きくなってしまいます。家族の問題はなかなか他人には話しにくいデリケートなものなので、すべて自分で抱え込んでしまい、気づいたときには病気を発症してしまうというケースが多いです。家族は本来お互いを気をつけて見てあげるべきですが、長期間の不仲が続くとそれも難しくなります。もしも家族でのトラブルが続き自分が苦しいときはすぐに専門医療機関に相談してみて下さい。
ここまではストレスが原因のうつ病に関して説明してきましたが、実はうつ病の発症には身体的な側面もあります。うつ病患者をチェックすると脳内の神経伝達物質が減少しているという状態がみられるのをご存じでしょうか。何らかの原因で脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンがちゃんと分泌されなくなると、うつになってしまう可能性が上がるといわれています。脳血管の異常や甲状腺機能の異常の際にうつを発症してしまうことがあるということです。また、慢性的な疲れが溜まっているときもセロトニンやノルアドレナリンの分泌が抑えられてしまうので、疲労を定期的にリセットする方法を身に着け、定期的に疲労度をセルフチェックすると良いでしょう。
身体的な要因と少し似ていますが、うつの発症には脳の形も関係しているといわれています。うつの患者をMRIやCTスキャンで調べてみると、脳の形に少し異常があるということが分かってきました。どの部分に異常があるかというと、前頭葉や大脳基底核です。うつの人はこの部分が萎縮しているという研究結果があるのです。病気の発症と前頭葉や大脳基底核の萎縮は関係があるといわれてはいますが、脳の一部分の縮小が病気にどのような影響を与えているかというのは、まだ明確には分かっていません。
うつ病発症の原因として遺伝的な要因、ストレス要因、身体的な要因があるとご理解いただけたと思います。うつの発症を未然に防ぐには、これらの要素全てに気を配るべきなのです。しかし、神経伝達物質や脳の形に異常があるかどうかということは自分では分からないので、専門機関で診療を受けるときに詳しく聞いてみるといいでしょう。ご自身が出来ることとして、ストレスと疲れを溜めないという2点を心掛けて下さい。